レッツゴー専業主婦

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出産がこの世で最も痛いなんてウソだと思った①(※個人的見解です)

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よく、出産は鼻からスイカだとか陣痛よりも痛いものはないとか、男性が出産を経験したら死ぬとか言われていますが、それはない、と私は思います。

出産なんかより(なんかとか言ってすみません)もっともっと痛いものはこの世に存在するし、「陣痛が最も苦しい!痛い!それを乗り越えた女性はすごい!!」というのはちょっと違うなぁと思うのです。

だって私、肺炎の時本当に冗談じゃなくもう自分は死ぬかもしれないと思った。親不知を抜歯した後の痛みで三途の川が見えた。

ちなみに陣痛の時は「うぅ~~~んうぅ~~~ん」しか記憶がありません。でも、死の恐怖はなかったし、「痛い」とも違うんですよね、陣痛は。どちらかというと「苦しい」「ひhっぃいぃぃいぁああああ」「ふぅ・・・」「ぁぁぁあああああキタッキタッキタアァァア」の繰り返しでしたので・・・。

 

私が肺炎になったのは妊娠3~4ヶ月の頃でした。しかも初めはちょっとした風邪っぽい症状で喉が痛いな、くらいだったのですが、もう妊娠していたので産婦人科で漢方を出してもらいました。これがまたくっそ苦くて苦くて・・・

でもなかなか治らない。あぁ病院で出されるいつもの風邪薬なら一発なのに・・・と思いつつも頑張って漢方を飲む毎日。でも治らない。

そのうち、胃に鉄の球が3つくらい入ったような違和感が出てきて、胃が痛いよ~~~重いよ~~~と感じるようになりました。

そして右肩、鎖骨の延長線上あたりに、吹き矢を打たれたような痛みが走るようになりました。冗談じゃなく「矢ガモってこんなに痛い思いをしてるんだ・・・許せん犯人」とやり場のない怒りに苦しみました(この時点でだいぶ正常な判断ができていない)

咳も治まらないし、喉も痛いし、胃も痛いし肩も背中も痛い。そう、背中がすっごく痛くなってきたんです!!!

どんな痛みかと言いますと、まず仰向けに寝られない。横向きで縮こまるように寝るんですが、横になってしばらくするともう腰から背中にかけて激痛が走って寝ていられない。咳がよけいに痛みに響く。これの悪循環で、ソファに座っていても背中が当たって痛いので、腰掛け窓に座って夜を明かすしかありませんでした。

でもなぜか単なる風邪だと思い込んでいたので、先生に相談することもなく(産婦人科は妊婦健診以外であまり行きにくくて・・・常にいっぱいだったし)毎日咳込み背中を丸めながら生活していました。

そんな折、妊娠前から予定していた新婚旅行に行くことに。大好きな大好きなディズニーです。私は結婚前から友人と常にディズニーに行くのを人生の最大の楽しみとしていたのですが、新婚旅行とあって今までで一番、最高の贅沢を!!と張り切って色んなオプションをつけたりバケーションパッケージにしたりホテルもイイとこ予約したりと超奮発しました。

しかし折りしも台風が直撃しまして、開園はしていたもののショーもパレードも軒並み中止・・・という涙なしでは語れない結果になりまして、しかも妊娠中+体調最悪だったため激しいアトラクションには乗れず(背中が痛くてまともに歩けない)、苦なく乗れたのはイッツアスモールワールドのみで、あとは背中の痛みを堪えてホーンテッドマンション(ちょっと後ろに倒れるところで背中が死ぬ)、カリブの海賊(初めのちょっとした坂で背中が死ぬ)、トイストーリー・マニア!(ぐるんぐるんなるところで背中が死ぬ)など、楽しみたいのに楽しめない、でも乗らなかったらここまで来た意味がねぇ!と本当に涙目になりながらなんとか乗れるアトラクションは乗って、マスクをしながら、お腹を冷やさないようにひたすら満喫・・・できるはずもなく。ほぼ室内で休憩しながらなんとか2日間を過ごしました。

そして夜が最も辛い。もう寝られないんです、痛くて痛くて。

私がこんなになってまで風邪だと思い込んでいたのには理由がありまして、さすがにこの異常なまでの痛みは何なのかとネットで色々と調べたのですが、最も当てはまる「肺炎」という症状の典型例としての「高熱」が出ないんです。平熱なんです。だから肺炎は初期のうちから除外していたのです。

感染症にしても熱が出るはずだし、これはもう、癌なんじゃないかとびくびくしていたのです。

せっかくの新婚旅行でここまで体調悪く夜も寝られずご飯も食べられないただの屍と化し、夜が本当に辛くて辛くて、枕をいくつも背もたれにしてベッドの上で座るしかないのですが、もうまともに寝ていない日々を一週間近く過ごしていたので身体は横になりたがるのです。でも横になると激痛で耐えられない、起き上がることもできない、横になるよりは座ってる方が若干マシ・・・?くらいの感じで、もうこの時点で息をするのも痛くて普通の呼吸量の1/4くらいしか息が吸えない状態になっていました。

とにかく、少しでも肺を膨らませようとすると背中がナイフで刺されるように痛いのです。振り返れば奴がいるの織田裕二もこんな感じだったのかな・・・なんて思うくらいには意識が遠退いていました。

息ができない、咳込む、痛い、息ができないの悪循環で、もう酸欠状態の魚みたいになって、窒息死しそうでした。

私はここで、初めて「救急車を呼んでもらおうか」と思いました。

でも、でも、ここはディズニーホテルなんです。夢の国のホテルなんです。こんな夢の国に救急車がサイレン鳴らして入ってきたらどうなるの?夢が壊れてしまうんじゃないの?サイレン消してくれても絶対ホテルから見える人はいる。ツイッターに上げられたらどうしよう(自意識過剰)なんて、生死の境をさまよいつつもディズニーのことを心配する頭イカれた私は、もう自分の状態を客観視することができていませんでいた。

結局なんとか耐え抜いて、一睡もできないまま朝が来ました。

さすがに歩けない私は、もう最終日のディズニーは諦めてホテルのベッドで缶詰め状態でした。

主人はもともとそれほどディズニーに興味はないので、私に付き添ってずっと部屋でテレビを観ていてくれました。何度も「行ってきていいんだよ・・・」と泣きながら勧めたのですが、「いや、行けるかw」と言って付き添っていてくれました。

・・・もし逆の立場だったら、私はごめんねごめんねと言いつつ絶対一人で行っていたと思います。

 

そんな辛く苦しい3泊4日の新婚旅行を終えて、会社に出勤しようにも背中が痛くて痛くて歩けず、ほんの少しの上り坂も歩けなくて駅まで辿り着けなかった私は、「そうだ近くの内科に行ってみよう・・・」と思い、初めて行く個人院の扉を叩きました。

ちょっと弁解しますと、私は妊娠中は産婦人科以外の病院にかかってはいけないとなぜか本気で思い込んでいたのです。

それまで病気というものに全く縁のなかった私は、ひとつの病院にかかっている時は他の病院には行ってはいけないという強迫観念に駆られていて、だから相談するなら産婦人科の先生に、そして先生が「こう」と行ったら絶対「こう」だと盲信してしまうきらいがあるのです。ね、私みたいな人間が宗教にハマったら最後でしょ?(でしょ?じゃない)

というわけで、産婦人科以外の病院に行くというのは私の中で大きな裏切り行為にあたることだったのですが、お腹の赤ちゃんに影響があったらそれこそ後悔すると思ったので、意を決して内科に行ってみました。

先生に口頭で経過を話して、先生は「う~ん、症状を聞くとやっぱり肺炎が最も可能性が高いんですけど・・・でも熱ないんですよねぇ」と、やはり先生も熱がないことで引っかかっていました。

で、レントゲン撮りますか?と訊かれたのですが、妊娠中ってレントゲンだめなんじゃなかったっけ、と不安になり産婦人科に電話で訊いてみると、「いいよー」とあっさりお許しが出たので、撮ってもらいました。

結果、私の肺にはなにやらもくもくとしたもやのようなものがありました。

先生曰く、「これが水です」と。「肺に水が入ってるから痛いんですよ」と説明されました。

背中が痛いのは、「肺は身体の後ろ側にあるので、肺が痛いのは背中が痛いように感じるんです」と・・・え、肺って身体の前側にあるんだと思ってた!おっぱいのすぐ後ろにあるんだとばかり・・・!!

横になると水が肺の中で流れてくるから激痛が走り、座ると治まるのは重力で水が肺の下に溜まるから、刺激が少なくてマシになる、とのことでした。

肺炎って咳がひどくなるだけだと思っていたので、ほんと肺炎舐めてたなと反省しました。

すぐに総合病院に紹介状を描いてもらい、後日病院で妊娠中でもOKな抗生物質を処方され、どんどん症状は改善しました。

ちょうどこの時期だったので、秋がやってくると毎年思い出します。肺炎の苦しみと辛さ、ディズニーを堪能できなかった後悔・・・

先日、漫画家のあさぎり夕先生が肺炎で亡くなられたとの訃報を受け、肺炎てほんとに辛いんだよなぁ、と実感したのでこの記事を書きました。

若い身体だと抵抗力もありますが、お年寄りや妊娠中は免疫力も低下しているので、なかなか回復しにくいのだと思います。

ていうか熱出なかったってことは、私の身体は闘おうとすらしていなかったのか?と不思議でしょうがないのですが、まぁ熱のない肺炎もあるということですね。

日本人の死因で肺炎がベスト3に入っていますが、肺炎て思ったよりずっと怖くて苦しくて辛いので、風邪が悪化した場合は肺炎を疑ってくださいね。(お前が言うな)