建築士の先生とは2回ほどしか会わず、あとは私の作った間取りを先生がしっかりした図面にして建築申請を行ってくれました。
建築士の先生に、「こんなにしっかり間取りや構造のこと勉強されてる施主さんはそうそういないです」と言われました。
でも謙遜でもなんでもなく、私は自分の理想と希望を色々調べただけなんです。だってせっかくの注文なのに、全部お任せとかもったいなくないですか?
自分がそこに住んだ時の生活スタイルや動線なんて、赤の他人の建築士さんには分からないんだから、自分がシミュレーションしないと絶対住んでから不具合が出てくるのに。ていうか新居に住むシミュレーションなんて、するなって言われても妄想してしまう。楽しすぎて妄想しまくる。でもそうでない人もいるんだなぁと、先生のお話を聞いて驚きました。
そしてようやく建築確認が終わり、次からは営業さんではなく不動産屋さんから徒歩1分くらいの距離にある工務店にお世話になりました。
この工務店がまた・・・かわいいかわいい内装で、不動産屋さんもこちらの工務店で無添加仕様で作られていたのですごく素敵だったんですが、ウチも本当はこんな・・・こんな素材で作ってほしい・・・!とまだ諦め切れていなかった私。
しかしいくら土地が予算内で買えても、これからどんどん費用がかさんでいくのは目に見えて分かっていたので、贅沢はしない、贅沢はしない、・・・どうしても拘りたいとこだけ拘るんだ!と自分に言い聞かせていました。
しかしやはり、ダメ元で聞いてみました。
「あの・・・無添加仕様にはできない・・・です、よね?」
インテリアコーディネーターさん(以下:ICさん)は「標準仕様でと伺っておりますが・・・」とのこと。そりゃそうです。まず無添加仕様なら建築申請の時点でそうしなきゃいけないはず。一瞬で私の希望は消えました。いい・・・いいんだ・・・
まずは地鎮祭の日取りを決めて、それから毎週のように打合せが入りました。
でもこの打合せは内装なので、楽しい楽しい。あれにしてー、これにしてー、こんな感じで―とカタログからポンポン選ぶだけなので。今までじり・・・じり・・・としか進まなかったことばかりなので、スピーディーに決められるのがほんと快適でした。
しかしやはり、基本部分はお金が一番かかります。
断熱材のランクを教えてもらい、これがおすすめですと言われたらそれ以上のランクしか選べへんやないか。
しかし結構寒い地域なので、断熱はしっかりしておかないといけない。ここはケチるところじゃない。というわけでオプション追加。
次に窓の仕様。最近の標準仕様であるLow-eペアガラス+断熱か遮熱か。
断熱と遮熱は、分かりやすく説明してくれているサイトがあるのですが、図面を見れば理解できるものの、それぞれ主張していること(得意としていること)が違うので比べにくかったんです。
で、私なりに出した比較結果(極論)は、
常夏の地域で冬もそんなに寒くないからとにかく夏場の暑さをしのぎたい!つねに暖かさを感じない家がいい!⇒遮熱
冬が極寒だから冬場に窓から入るおひさまの暖かさを感じたい!!そりゃ夏も暑いけど冷房でなんとかするからとにかく冬におひさまを!!⇒断熱
でした。断とか遮の意味を深く考えちゃうからこんがらがるんだ、遮熱は涼しい、断熱はあたたかいと覚えました!
うちは冬が極寒なので、全て断熱仕様にしました。
そして標準サッシ→樹脂サッシに変更したので、ここでオプション追加。
あと窓をひとつ追加してもらったのと、玄関ポーチのダウンライト→人感センサーに変更でオプション追加。
床暖房を追加。コンセントをたくさん追加。
などなど、挙げればキリがないくらいどんどんオプション追加されていきます。
でも標準の仕様が最低だったワケではなく、むしろ私が想像していたよりも上のランクでした。まぁサッシだけは標準がアルミと聞いて驚きましたが。
あとは、内装でいくつかランクを上げたので、最終的なオプション金額は180万くらいでした。多いか少ないかは分かりません、人それぞれですから。
しかしここで忘れてはならない追加料金があります。
それは・・・魔の地盤調査です。
そう、地盤調査は建物を建てる前に地盤を調査し、しっかりした家を建てるために改良が必要だ!と判断されたら絶対地盤改良しないと家が建てられないという魔の調査なのである。(※偏見含む)
そして地盤改良のお値段平均が約300万。つまり絶対300万は余計にお金がいるという前提で進めていかないと、「標準工事費+オプション+300万」が建物の総額になるので、絶対絶対すでに予算は超えているということなのです。
標準工事の中から削る(減額できる)ことなんてほぼない。だって図面の時点でそうとう削ったのに!!(泣)
家はお金がかかります。標準仕様だけじゃ絶対建てられない。大きな金額を見ているうちに、2~3万のオプションなんてあってないようなものに感じてきてしまうからどんどんどんどん追加していってしまうのです・・・。